山口県北部 萩エリア

外園 元萩 Hokazono Genshu

器は使い勝手のいい「道具物」
土味を引き出して素朴さを追求


生年月日1955年2月11日
出身地大分県中津市
所属萩陶芸家協会正会員
窯元名元萩窯
開窯年1989年2月
受賞歴
  • 1998年カナダ大使館「白萩窯変大皿」御買上
  • 2001年韓国大使館「白萩窯変壺」御買上
所在地〒758-0031 山口県萩市川島14(Googleマップ
電 話0838-25-0842
交 通JR萩駅より車5分
駐車場30台
展示場

有(築百年の民家を改造した和風ギャラリー)


 東京で建築会社に勤めていた二十三歳のとき、唐津の江口宗山に出会い、三年間修行。旅行が好きで訪れた萩の「美しい緑と川、古い街並みが好き」と、最終的に工房とギャラリーを構えたのは、萩市指定の歴史的景観保護地区でした。細い道筋に沿って清らかな流れを見せる藍場川、工房の筋向こうには旧湯川家屋敷、桂太郎旧宅があり、往時を偲ばせる佇まいが、ぶらぶら散策の風情を醸します。「いい道具物にこだわりたい」という日常を見据えた作風にふさわしい環境です。
 萩焼について、「魅力は土味」。しかし、その土が、さくい、切れやすい、粘りがない、コシがないと欠点ばかりを指摘。そこから「土と正面から立ち向かい、絶対に気を抜かない、手を抜かない」という作陶の気構えを会得しました。
 欠点を補う土の配合にはもっとも気を使い、土を生かした成形をします。柔らかい釉調に温かさを求めます。旭村明木に設けたのぼり窯で、窯変、灰被といった特有の器肌の試作を重ねます。「作りにくさは、すなわち素朴さなんですね」。その素朴さの先にあるのが茶陶の茶碗でした。「(茶碗の)手に触れた感覚、柔和な作行は、まさに萩の土味から生まれる」と。
 また、焼物を道具物としてとらえ、とくに急須が好きといいます。形よりバランスを重視して、見る人に安定感を、手に取り使ってみたくなるものを。日常にしっかりと目を据えて、作品を「道具物」と言い切る、そのすがすがしい姿勢もまた、見どころといえます。
 好きな言葉は、チャップリンの「NEXT ONE(次の作品こそ、最高傑作だよ)」。壁にぶつかっては、それを乗り越えていく作陶。「いつも肝に命じて、励みにしています」。