山口県北部 萩エリア

椋原 佳俊 Mukuhara Kashun

使ってみようという温もりを
窯出しが次作品へのステップ


生年月日1949年1月23日
出身地山口県萩市
所属萩陶芸家協会正会員
窯元名古畑窯
開窯年1976年
受賞歴
  • 1979年一水会 入選
  • 1994年淡交茶道美術展 入選
    田部茶の湯造形展 入選 以降連続5回入選
所在地〒758-0061 山口県萩市椿沖原140−2(Googleマップ
電 話0838-25-6523
交 通JR萩駅より車で5分
駐車場
展示場

有(茶碗・食器など)


 「一点一点、雑念を捨てて集中する」という作陶姿勢。そんな時は、「怖い目をしていると言われます。まだ人間ができていないんですね」。萩焼に「何となく惹きつけられて」天鵬山窯に入りました。修行時代の思い出は、大道土を手掘りで採取したこと、手はじめに作った盃のほとんどが壊されたこと。九年間の修行を経て、一九七六年に古畑窯と銘々して独立します。
 目指すのは、温もりのある作品。「見て、触って、使ってみようかなと感じられる」、ほっとする気持ちにしてくれるものです。「(個展などで)何年も使っていますよ、といわれるのがうれしい」。なかには作品を持ってくる人もいるとか。気取や衒いのない作品は、「作るうちに、自分のものが出てくればいい」という余裕が、温もりとなっているのかもしれません。
 技法では、面取りによる陶肌の陰影に新境地を開き、伝統の白萩、枇杷色の釉調、そして、ロクロを離れた獅子や布袋などの置物にも独自の造形世界を展開しています。「伝統的なものも含めて技法を追及すると、際限がありませんね」
 窯焚きは一年に三回位。「(陶芸家の)皆さんそうでしょうが、窯の口を切るときは、いいしれない緊張感に襲われます」。出てきたやきものの、姿と色の調和、釉薬の溶け具合と発色、文様などを点検します。「欠点も見えてきます」といいながらも、この作品を眺めるときが、次の構想へのステップになります。「失敗を繰り返すうちに、のぼり窯のくせも分かってきます」。
 そして、「手元から離したくない作品が、生涯に何点かあればいい」と。窯出のたびに、この仕事が好きになっていくそうです。